漢字のお話〜わかる〜編

もう気になって仕方が無い。
わかる」の漢字が「分る」で統一されているかのようだ。
漢字変換がいい加減に見える。というか、間違ってる。


たとえば、学校で隣の席から
「この数学の問題、わかる?」
と聞かれた場合。
質問内容は、あなたはこの問題を解答することが出来ますか?
になるだろう。
だから、漢字変換では「解る」かなと。


他の例では、焼肉屋さんへ行ったとして。
「この肉、何かわかる?」
この質問内容は、あなたはこの肉がどこの肉か判断できますか?
になるだろう。
だから「判る」。


でも、こんな場合は判断が難しい。
ピカソの絵を見ながら
「ぐちゃぐちゃに見えるなぁ。お前、わかる?」
これは質問内容が判断できない。判らない。
「一体ピカソは何を書いてるのですか?何の絵か判断できますか?」
なのか、
「一体ピカソは何を表現したいのですか?理解できますか?」
なのか。
こういう場合は、はたから見れば会話が成立してるのか判らないけど、
いわゆるツーカーの仲的に成立するのだろう。


以上のように判ると解るがあるかなと。


で、考えるのだけれど、「分る」ってなに?
わける事が出来ますかって事?
「君にこれが分るか!?」
は成立するの?
深読みすれば「君にこれに対する認識を私と分け合う事が出来るか?」
という事なのかな?
少し苦しい気がするし、
「君にこれが理解できるか?」にすれば済む話だ。


わかるの漢字変換が判らなければ堂々と「わかる」とした方が
違和感も無い気がする。司馬遼太郎風ですとか言って。


本当に細かな話だとは思うけど、漢字のお話「わかる」編でした。