大容量時代の音楽の記憶のリンク

最近は大容量の音楽を持ち歩けるようになった。
ipodとか、それ系の奴のおかげで。
これは実に便利で、音楽好きには本当にありがたい。
しかし、音楽に記憶をのせる事が難しくなった。


昔は、カセットテープを使っていた。
使っていたのは個人的には90分がメイン。
入る曲数はせいぜい20曲といったところか。
MDになっても入る曲数は特に変わらない。
頭だしが出来る様になった事と、録音が速くなったぐらい。


その頃は車でどこかへ遊びに行く度に、その遊び用ベストを作った。
90分でループをする、今考えれば実に短い物だ。
車に乗った瞬間から、このテープをループさせる。
絶対に他のテープに変えたり、ラジオを聴いたりはしない。


そうすると、数日経ってからそのテープを聴いた時に驚く程に、
そのテープを回して遊びに行った光景が思い出される。
音楽を覚えている事の他に、旅の記憶が思い出されるのだ。
TVドラマやアニメの主題歌とほぼ同じ効果が得られる。
その主題歌を聞くと、そのドラマやアニメを思い出す様に、
その旅を思い出すのだ。


今は、CD-RにMP3を320kkbに圧縮した物を焼いて使っている。
大体、70曲ほど入る。
これは多すぎる。大体、4時間かかるからループしない。
ipodの数十GB等になればループすらしないだろう。
音楽に記憶がのせらない。のせるには繰り返しの回数が少なすぎる。


町を歩いていて、ふとした瞬間に流れる曲に昔の旅が思い出される。
そういった事は、音楽を大容量持ち運べる事を存分に楽しむ
事とは水と油なのだろうか?


あぁ、この曲を聴くとあの○○を思い出す、でこの曲が終わると
次の曲が・・・、そう!!あれで!!なんて会話を今後の人生でも
積み重ねていけないだろうか。