大林版「時をかける少女」を見ました

昨日は細田守版「時をかける少女」を見たので、今日は大林宣彦版をみました。
この作品は子供の頃に見てて、ストーリーは覚えていたけど細かい所は覚えていなかったので、新鮮に見れました。
あれ、こんな喋り方だったっけ?とかそれさえも覚えていなかった。


感想は、尾道の町並みが非常に綺麗だった。
多分、大林監督の伝えたいのは「時をかける少女」という作品を通して尾道の美しさを伝えたかったのかなといった印象でした。


大林版は1983年の作品なので、時代背景がよく解らない。
例えば主人公の原田知世の役作りが、あだち充のマンガに出てきそうな「どこか周りと雰囲気の違う女の子」なのか、当時の一般的な女の子なのかが判断できない。きっと、そこの理解でかなり違った感想を持つはず。
他に、下駄を履いて知り合いの所に行くシーンがあって笑ってしまったのだけれど、それは実は笑い所ではなかったのかな?当時は近所には下駄で出かける事もあったのかな?とか本編と関係の無い所で考えてしまったり。
時代背景を知らずに見ると、ストーリーは面白いけど他はよく解らない。この町並みは綺麗だなぁ、しか感想を持ちようがなかった。


演出は凝っているとは言いがたいけど、何だかトリッキーな事をやっていました。
一部分だけ、水彩絵の具がにじむ様にカラーでそれ以外は白黒だ、とか。
何だか評論家に叩かれそうな表現だなぁといった感じ。


昨日は細田版を見て、大林版を引きずる事無く作ってるなぁと思ったけれど、これは引きずりようがなかったと言うか。
今作るとこれは全く参考にしてはいけない、そんな印象。
うる星やつらのメガネさんのトークが一般的な世界。何もかもが語ってるような雰囲気。


この大林版と細田版の間の90年代に高校生を過ごした人間としては、90年代のも見たいなぁ。
ゆうきまさみがキャラクターデザインで当然、監督:押井守、脚本:伊藤和典メカニックデザイン出渕裕で。
まぁ、無理かな。メカニック関係ないし。