残業の鬼

派遣系プログラマをやってると、以前これだけ残業をしただの今月は何時間を突破しただのと月の働いた時間の自慢話?みたいな場面をちょこちょこ見る。


ちょっと多いなぁという人で、200時間後半といった所。これぐらいで大体基本給分ぐらい残業代が出るようだ。このぐらいはよく聞くし、今の現場にも沢山いると思う。このレベルは平日無理をせずに、土日出勤をすると行くようだ。


たまに聞くのが300時間台。このレベルになるとメタルスライムぐらいの出現率。余り出会わないが、いなくは無い。この辺りの時間になると、「給料要らんから休ませてくれ!」とか言い出すみたい。まぁ、1ヶ月ほぼ休み無しだ。


400時間を超える人にもあった。流石になかなか出会えない。はぐれメタルといった感じだ。このレベルはお客さんが謝ってくるらしい。どうもお客さんの方の問題をプログラマとかSEとかに全部振ってしまったりすると、こうなるみたい。このレベルになると休日出勤当たり前、帰るのは日々深夜3時をまわるとか。給料も100万ぐらいになるらしい。


で、あった事は無いのだけど、世の中には500時間を超える猛者がいるようだ。聞いた事しかないが、400時間を越えたプロジェクトマネージャが使っていたSEが500時間を越えたと言っていた。本当に存在するのか怪しい。メタルキング程の出現率か。このレベルになると、少し壊れてくるようだ。まず、靴を脱ぐ。続いて靴下も脱ぐ。さらに、ネクタイをはずしワイシャツも脱ぐようだ。シャツも脱ぐ。上半身は裸になってパソコンを叩いていたらしい。
500時間を越えるとお客から謝られるか?いや、謝られない。「うちで働かないか?」と言ってくるようだ。物凄い根性がいるという事だろう。


こんなありえない時間を働く人達は、あまり出会わない。それはきっと幸運だ。彼らはドラクエと同じく、いる所にいるのだろう。そこに行けばうじゃうじゃいるのかも知れない。強烈な経験地と給料が入るのかもしれないけれど、少しも行きたいとは思えない。
命令の内容は「命を大事に」だ。